マンションの浴室をユニットバスへリフォームしたいと思っても、工事にかかる日数がどのくらいなのかは気になるポイントです。長くお風呂が使えないと生活に支障が出ますし、工事中の騒音や出入りも気になります。
実は、浴室の状態によって短期間であわる場合もあれば、予想以上に時間がかかることもあるのです。
この記事では、マンションでのユニットバスリフォームにかかる期間について解説していきます。
【マンション】ユニットバスリフォームの日数はどれくらい?
マンションでユニットバスのリフォームを検討する際、気になるのは「工事にどれだけの時間がかかるか」です。特に、お風呂が使えない期間は普段の生活に支障をきたすため、工期の見通しはとても大切です。一般的な浴室リフォーム(ユニットバス→ユニットバス)であれば、一般的には3~4日間で施工が完了します。
一方、在来工法(タイル浴室→ユニットバス)からユニットバスへの全面リフォームの場合、タイル張りの床や壁を壊してから新たに基礎を作り直す必要があるため、工期は長めになります。施工期間は4~10日間です。場合によってはさらに時間を要する場合があります。
これらに加えて、マンション特有の制限、例えば搬入経路の狭さやエレベーターの使用制限、騒音に関する時間帯のルールなども工期に影響する要因となります。リフォーム計画を立てる際にはこうした状況もあらかじめ把握し、工期に余裕を持って調整するのが賢明です。
ユニットバスリフォームの工程と期間
マンションのユニットバスリフォームは、限られた工期で効率的に進めるための段取りが大切です。準備から各工程、そして職人の役割まで理解すれば、完成までの流れがより明確になるでしょう。
リフォーム中の準備と確認事項
ユニットバスリフォームを成功させるためには、事前準備が欠かせません。リフォームを開始する前に、業者から提示される見積もりや工事内容を細かく確認し、追加費用の発生有無を把握しておきましょう。カビや腐食部分の補修など、見積もりに含まれていない作業があると工期や費用に影響します。
マンションでは搬入経路やエレベーター使用時間、騒音に関する管理規約も重要な確認事項です。近隣住民や管理組合とのトラブルを避けるため、事前に挨拶をしておくことをおすすめします。また、工事中はお風呂が使えないため、近隣の銭湯や温浴施設を事前に調べておきましょう。
ユニットバス交換の流れと日数
マンションでのユニットバス交換は、既存のユニットバスから新しいユニットバスへのリフォームであれば、一般的に3~4日間が目安です。初日は、解体・撤去・廃材搬出を行い、その後は配管や電気工事・新しいユニットバスの搬入・組立へと進みます。最終日は、内装仕上げや動作確認・清掃を経て引き渡しとなります。
従来のタイル浴室からユニットバスに変更する場合は、タイルの解体や下地工事が必要になるため、4~10日、場合によっては10日以上かかることもあります。
各工程の目安時間と技術者の役割
ユニットバスリフォームは複数の工程を経て完成します。解体・撤去は概ね1日程度で、既存の浴室の解体と廃材搬出、床や壁の養生作業も同時に行われます。配管・電気工事は、給排水設備や照明・換気設備の配線を専門技術者が施工します。その後、ユニットバスの床・浴槽・壁・天井を組み立て、鏡・棚・タオル掛けなどの付属品も取り付けます。
仕上げ工程では、ドアの造作・コーキング処理・クリーニングを行い、最終的に施主立ち会いのもと動作確認をして引き渡しです。
ユニットバスリフォーム中の過ごし方
ユニットバスリフォームの期間中は「入浴手段」「留守時の対策」「生活制限への対策」など、日々の生活をどのように維持するかが大切です。
以下では、工事期間中でも快適に過ごすための工夫を詳細に解説します。
リフォーム期間中の入浴について
ユニットバスのリフォーム中は、通常3~4日間ほどお風呂が使用できなくなるため、その間の入浴方法が大きな課題となります。1日であれば、濡れタオルやボディーシートで体を拭く方法でも対応できますが、数日間にわたる場合は近隣の銭湯やスポーツジム、ネットカフェのシャワーなどを利用するのが現実的です。
工事開始前に近隣施設の利用料金や営業時間を調べ、家族全員のスケジュールに合わせた入浴計画を立てておくと、工事期間中のストレスを最小限に抑えられます。
留守にする場合の対策
工事期間中に仕事や外出で家を留守にする場合は、防犯対策を取り入れましょう。
まず、留守にする日時や帰宅予定時刻を施工業者に伝え、作業の進行に影響が出ないように調整します。貴重品は金庫や施錠可能な収納にしまうか、持ち出して安全な場所に保管するなど、様々な方法を考えましょう。
防犯カメラの設置は侵入の抑止に効果的です。スマホから遠隔で状況を確認できるタイプなら、さらに安心感が増すでしょう。加えて、業者の出入りや作業内容を日ごとに記録しておくと、万が一のトラブル時にも証拠として役立ちます。
工事期間中の生活制限と対策
浴室リフォームでは、配管工事や給水設備の交換作業に伴い、一時的に断水が発生することがあります。断水の時間は数時間から半日程度が多いですが、工程によっては複数日にわたり数回行われる場合もあります。生活への影響としては、トイレの使用、洗い物や手洗いができないなど、日々の生活に直結する不便が生じます。
対策としては、事前にポリタンクやペットボトルで飲料水・生活用水を確保しておくことが基本です。トイレ用にはバケツで水を用意し、台所や洗面所では使い捨て食器やウェットティッシュを活用しましょう。
断水予定は業者から事前に聞き取り、スケジュールを家族と共有しておくことが大切です。
ユニットバスリフォームの費用と日数の関係
ユニットバスリフォームでは、費用と工期が密接に関係しています。高品質なユニットバスやオプション追加による費用の増加は、納期にも影響するのです。
以下では、ユニットバスリフォームにおける費用と日数の関係、業者選びまで詳細に解説します。
リフォームの価格が日数に与える影響
ユニットバスのリフォーム費用相場は、ユニットバスの交換で50~150万円、在来工法からのリフォームでなら100~250万円と幅があります。価格が高くなる理由の一つとして、設備グレードや断熱材、防水処理といったオプションの追加が挙げられ、これらの施工には時間がかかる傾向にあります。さらに、特注サイズや環境に合わせたカスタマイズが必要な場合、部材の製造や搬入の納期が延びることも珍しくありません。
こうした要因が重なることで、当初の工期より数日~1週間程度延びるケースもあります。予算を決める際には、工期の延長も想定に入れておくと安心です。
業者選定のポイントと日数の関連性
業者選びはリフォームの品質だけでなく工期にも直結します。施工実績が豊富で経験ある職人が在籍している業者は、工程を効率的に進められるため、余計な時間がかかりません。逆に、担当者の入れ替わりが多かったり、連絡が不十分な業者では意思疎通のズレから作業が停滞し、工期が遅れることもあります。
現地調査の精度や資材手配のスピードなども業者によって異なるでしょう。見積もり内容が明確で、工期の根拠をきちんと説明してくれる業者を選ぶことが、リフォームを成功させるための鍵となります。
リフォーム後の後悔を避けるために
リフォーム後に「思っていたのと違う」と後悔しないためには、事前の検討と業者との具体的な打ち合わせが欠かせません。価格重視のリフォームにした結果、耐久性や断熱性能があまり高くなかったり、デザインを優先しすぎて掃除やメンテナンス性が犠牲になるケースも見られます。
こうした後悔を避けるには、ショールームで実物を確認し、見た目や色合いだけでなく質感やサイズ感、掃除のしやすさなども確認することが大切です。また、魅力的なオプションが多数ありますが、本当に必要なのか十分に判断してから選択しましょう。
一般的な後悔事例
よくある後悔例として「洗い場が広すぎて掃除が大変だし、なかなか暖まらない」「断熱材を入れたら浴室が狭くなった」といったサイズ感の問題があります。また、写真やカタログで見た色味が実物と違い、雰囲気に合わなかったというケースも少なくありません。色の後悔で多いのが「爽やかな色にしたら冬場に寒く感じる」「浴槽を黒色にしたら石鹸カスや水垢が目立つ」などです。さらに、魅力的なオプションに惹かれて導入したものの、ほとんど使うことなく「必要なかった」後悔している方も多いです。
事前準備で後悔をなくすコツ
ユニットバスリフォームで後悔をなくすためには、主体的に準備を進めることが大切です。
まず、家族全員で必要な機能やデザインの優先順位を話し合い、“絶対に欲しい機能”と“あると便利な機能”を整理しておきましょう。次に、インターネットやショールームで浴室設備を調べ、実際に触って使い心地や掃除のしやすさを確認することも大切です。
こうした準備をしておくことで、予算・日数・仕上がりのすべてにおいて満足度を高められます。
まとめ
今回は、マンションでのユニットバスリフォームにかかる期間について解説してきました。
マンションのユニットバスリフォームでは、工事期間や費用が生活に大きく影響します。一般的なユニットバスからユニットバスへの交換は、3~4日間で完了しますが、在来工法からのユニットバスリフォームは、4~10日間かかることもあります。
リフォーム後の後悔を避けるためには、事前に家族で希望の機能やデザインを話し合い、ショールームで実物を確認し、必要な設備を見極める準備が大切です。こうした計画をしっかり立てることで、快適で満足のいくリフォームが実現できるでしょう。