賃貸アパートに住んでいると、キッチンの使い勝手が気になることはありませんか?古い設備や狭いスペース、収納の少なさなど、日々の調理で不便に感じることもあるでしょう。
そんなときに気になるのが「キッチンリフォーム」です。
リフォームの相場や注意点を把握しておけば、無駄な出費を防ぎつつ、理想のキッチンに近づけることが可能です。
この記事では、賃貸アパートのキッチンリフォームの相場や注意点について詳しく解説していきます。
賃貸アパートのキッチンリフォームの相場はどれくらい?
賃貸アパートのキッチンリフォームを検討する際、相場を把握しておくことは非常に大切です。一般的にリフォーム費用は、キッチンの種類やリフォームの内容によって大きく変動します。
まずは、キッチンの種類からです。
セパレートタイプキッチン
セパレートタイプのキッチン(シンクとコンロが別々のカウンターに設置されているタイプ)の交換費用は約10万円~30万円が目安となっています。
システムキッチン
システムキッチン(シンク・コンロ・収納などの設備が一体化したタイプ)の花王館費用は約30万円~80万円です。
ミニキッチン
ワンルームなどの小型住宅に設置されるミニキッチンの場合は、交換費用が約20万円~50万円が一般的です。
また、リフォームの内容によっても費用が変わってきます。キッチン設備を交換する場合、例えば、
・ガスコンロの交換費用:約10万円~20万円
・IHクッキングヒーターへの交換費用:約10万円~30万円
・シンクの交換費用:約3万円~5万円
などが目安になります。
賃貸アパートのキッチンリフォームは、工事の規模や設備の種類によって費用が大きく変動します。そのため、自分の希望するリフォーム内容と予算をしっかりと照らし合わせながら計画を立てることが大切です。
賃貸アパートのキッチンリフォームは誰が負担する?
賃貸アパートにおけるキッチンリフォームの費用は、リフォームを行う理由や原因によって負担者が異なります。
一般的に、設備の老朽化や経年劣化による修繕・交換費用は、賃貸人(大家)が負担するケースが多いとされています。これは、民法第606条に基づき、賃貸人が修繕義務を負うためです。例えば、キッチンが長年の使用によって劣化し、正常に機能しなくなった場合、賃貸人がその修繕や交換の費用を負担します。
経年劣化による修繕で賃借人が修繕費用を立て替えていた場合、賃貸人は速やかに費用を返済しなければいけません。
一方、賃借人(入居者)の故意や過失によってキッチンが損傷した場合、その修繕またはリフォーム費用は賃借人が負担する必要があります。また、賃借人が自身の希望でキッチンをリフォームする場合も、入居者が費用を負担する必要があります。
キッチンリフォームする際の注意点
管理会社と大家に確認する
賃貸アパートでキッチンリフォームを行う場合は、まず最初に管理会社や大家に相談し、許可を得る必要があります。無断でリフォームを実施してしまうと契約違反となり、最悪の場合は退去を求められる可能性もあります。
特に、キッチンのような主要設備のリフォームは、建物の構造や他の住人への影響も考慮する必要があるため、事前に許可をえうことが大切です。
管理規約や契約書にはリフォームに関する規定が記載されている場合が多いため、まずはこれらを確認してみましょう。
原状回復が必要になる場合がある
賃貸アパートでは、退去時に原状回復義務が生じることが一般的です。リフォームを行った場合は、退去時に元の状態に戻す必要があるかもしれません。
特に、入居者の希望で行ったリフォームは原状回復の対象となることが多いです。これらのことから、リフォーム前に管理会社や大家と原状回復の範囲や条件について明確に取り決め、記録しておく必要があります。
これにより、退去時のトラブルを避けることができます。
複数の業者から見積もりを取る
リフォームを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。これにより、リフォームの適正な価格やサービス内容を比較検討することが可能となり、高額な費用を請求する悪徳業者を避けることができます。
また、各業者の実績や資格、対応の質を比較することで、自分の希望や予算に最適な業者を選ぶことができます。アフターサービスの有無も確認しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、賃貸アパートのキッチンリフォームの相場や注意点について解説してきました。
賃貸アパートのキッチンリフォームの相場は、キッチンの種類やリフォームの内容によって異なります。セパレートタイプは約10~30万円、システムキッチンなら約30~80万円、ミニキッチンの場合は、20~50万円が相場となります。
また、キッチンリフォームを行う際は、「管理会社と大家に確認する」「原状回復が必要になる場合がある」「複数の業者から見積もりを取る」これら3つのポイントを押さえて、計画的にリフォームを進めるようにしましょう。