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会社名:株式会社リフォームストア

住所:愛媛県松山市井門町52番地1

TEL/FAX:089-904-5683 / 089-904-7111

営業時間:9:00~18:00(年中無休/年末年始除く)

対応エリア

<愛媛県全域>

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塗り壁リフォームって実際どう?メリット・デメリットを解説

塗り壁リフォームって実際どう?メリット・デメリットを解説

塗り壁リフォームが気になっているけれど、実際はどんなメリットがあって、どんな点に注意が必要なのか分からない…そんな方も多いのではないでしょうか?

自然素材のやさしい風合いや、手作業ならではの温もりが魅力の塗り壁ですが、費用面やメンテナンスについて不安を感じることもあるでしょう。

そこでこの記事では、塗り壁リフォームの実態について紹介し、メリット・デメリットについても解説していきます。

目次

塗り壁とは?リフォームに人気の理由

近年、ナチュラルで高級感のある塗り壁がリフォームで人気を集めています。

漆喰や珪藻土といった自然素材は、見た目だけでなく調湿や消臭など暮らしの快適性にも一役買います。以下では、塗り壁が注目される理由を詳しく解説していきます。

塗り壁の基本|クロスとどう違う?

塗り壁とは、漆喰や珪藻土などの素材を、左官職人が手作業で壁に塗りつけて仕上げる内装の方法です。壁紙とは違い継ぎ目がなく、自然な質感や陰影が魅力です。

壁紙は工場で大量生産されるビニール製が主流で、施工が早く費用も抑えられますが、表面の質感に限界があります。一方、塗り壁は素材の個性や職人の手仕事による表情が楽しめ、より温かみのある空間を演出できます。

見た目の違いだけでなく、機能面でもそれぞれに特徴があるため、好みや目的に応じて選びましょう。

自然素材(漆喰・珪藻土など)が選ばれる背景

健康や環境への意識が高まる中で、塗り壁に使われる自然素材が注目を集めています。

代表的なのが漆喰と珪藻土で、どちらも化学物質を含まず、室内の空気を汚しにくいという特徴があります。特に珪藻土は微細な穴を持ち、室内の湿度を自動で調整する「調湿機能」が高いとされています。

漆喰には抗菌・防カビの作用があり、カビの発生を抑えやすいという利点も。これらは、小さなお子さんやペットのいる家庭で好まれており、暮らしやすさにも繋がります。

デザイン性・質感の魅力とは?

塗り壁の魅力は、やはりその「質感と表情」にあります。漆喰は滑らかで上品な仕上がりに、珪藻土はざらっとした温かみのある質感になり、どちらも光の当たり方で印象が変わります。

左官職人の手によって仕上げられるため、コテ跡や模様の入り方に個性が出て、世界にひとつだけの壁が完成します。さらに、経年変化によって少しずつ風合いが深まり、住まいとともに育っていくような楽しみもあります。

ナチュラルインテリアや和モダンとの相性がよく、落ち着きのある空間を求める人にぴったりでしょう。

塗り壁リフォームのメリット

塗り壁リフォームは見た目の美しさだけでなく、暮らしやすさを高める機能性も魅力です。調湿や消臭性能・ホコリ対策・有害物質を含まないなど、体にも環境にも配慮した住まいづくりが実現します。

調湿・消臭などの機能性

塗り壁は素材が持つ自然の力で、室内の湿度やにおいを自動的にコントロールしてくれます。

珪藻土には微細な孔が無数にあり、空気中の水分を吸収・放出することで、湿度を40~60%に保つ効果があります。これにより、結露やカビ・ダニの発生を抑えやすく、住む人の快適さが向上します。また、生活臭やペット臭を吸着してにおいを軽減する効果もあるため、クリーンな空間を保ちたい家庭にぴったりです。化学的な消臭剤に頼らず、素材そのものの力で空気を整えるのが魅力です。

独特の風合いで高級感のある空間に

塗り壁は、左官職人の手仕事による仕上げ感や素材が織り成す陰影が魅力です。

例えば、漆喰は滑らかで光沢があり、美しい光の反射が上品さを演出します。珪藻土はマットな質感で、自然な温かみを感じさせるほか、表面のざらつきが光を柔らかく散らすため、落ち着いた雰囲気に仕上がります。コテ跡や風合いのムラによって生まれる独自の表情は、時間が経つほどに味わいが深まり、まるでアンティーク家具のような高級感を醸し出します。また、一つとして同じ壁にならないという特別感も、多くの人が塗り壁リフォームを選ぶ理由の一つです。

静電気が起きにくく、ホコリがつきにくい

ビニールクロスのようなツルツルとした壁は、乾燥すると静電気を帯びやすくなり、その結果ホコリや花粉が壁に張り付きやすくなります。一方で塗り壁は、自然素材の無機質な表面が静電気を発生しにくいため、ホコリやチリがつきにくいのが特徴です。これにより日常的な掃除が楽になり、空気もサラッとした印象になります。

掃除の負担が減るため、忙しい家庭や掃除が苦手な人にもおすすめできます。また、消臭機能と相まって空間全体が清潔に保たれやすいというメリットもあります。

有害物質を含まず、健康志向な住宅に◎(特に小さい子どもがいる家庭)

市販の壁紙には、防火剤や防カビ剤などが含まれていることがあり、空気中に微量の化学物質やVOC(揮発性有機化合物)が放出される可能性があります。一方、漆喰や珪藻土は自然素材由来で、化学添加物は含まれていません。小さなお子さんやペット、アレルギーを持つ家族がいる家庭では、こうした素材そのもののやさしさは安心材料となるでしょう。

漆喰はアルカリ性で抗菌性があり、消臭機能も備えているため室内環境をクリーンに保てます。素材が呼吸する「呼吸性壁」とも呼ばれる塗り壁は、子育て世代におすすめです。

塗り壁リフォームのデメリット・注意点

塗り壁リフォームは魅力的な点が多いですが、費用や仕上がり、経年変化によるひび割れなど、注意点もいくつかあります。事前にデメリットを把握しておくと後悔することなく、安心して導入できるはずです。

施工費用がクロスより高め

塗り壁の施工費は、壁紙と比較して高くなりやすい傾向にあります。

一般的な壁紙が1㎡あたり1,000円~1,500円なのに対し、塗り壁は1㎡あたり5,000円~7,000円が相場です。これは素材費が高いことに加え、職人の手作業による工程が多く、施工にも時間がかかるためです。さらに下地処理や乾燥時間も必要になるため、工期も延びやすくなります。

リビングなど広い空間を塗る場合、大幅に予算オーバーする可能性もあります。塗り壁リフォームを検討する際は、複数の業者から見積もりを取り、施工範囲や素材の種類などを十分に検討しましょう。

職人の技術で仕上がりに差が出る

塗り壁は職人の手作業によって仕上げられるため、その出来栄えは技術力や経験に大きく左右されます。

コテの使い方・塗り重ねの厚み・乾燥具合など、細かな差が最終的な質感や模様に表れます。同じ素材を使用していても、職人によって仕上がりの印象がまったく異なることもあるため、理想の風合いを実現するには信頼できる職人を選ぶことが大切になります

施工前には、過去の施工事例や口コミをしっかり確認し、できれば実際の仕上がりの写真を見せてもらうと安心できます。理想の雰囲気を実現するためにはイメージの共有も大切ですので、打ち合わせの際に写真を用意し、希望を明確に伝えると良いでしょう。

経年変化でひび割れが出ることも

塗り壁は自然素材でできているため、時間の経過と共に「ヘアークラック」と呼ばれる細かなひび割れが発生することがあります。これは、素材の乾燥や建物のわずかな動き、湿度の変化などが原因で発生するものです。

細かいひび割れであれば見た目の問題だけで機能的には大きな支障はありませんが、放置しておくと汚れが入り込みやすくなったり、ひびが広がる可能性もあります。特に下地との相性が悪い場合や、急激な温度・湿度変化があった場合には、より大きなクラックに繋がることもあります。

定期的に点検を行い、早期発見・早期補修をすることが、長く美しく保つためのポイントです。

部分補修が難しいケースもある

塗り壁は一部分だけを補修しようとすると、周囲の質感や色味と合わず、補修後が目立ってしまうことがあります。これは自然素材ならではの微妙な色の違いや、経年による変化の差が原因です。特に漆喰や珪藻土などは、湿度や日の当たり具合で色味が変わってくるため、新しい塗料との違いが出やすくなります。小さな補修で済むと思っていたのに、結局は壁全体の再塗装が必要になるケースもあるのです。

DIYでは綺麗に補修するのが難しいため、信頼できる業者に相談することをおすすめします。

塗り壁の種類とそれぞれの特徴

塗り壁の素材には、伝統的な漆喰や高い吸湿性能の珪藻土、耐久性に優れるセメント系など、用途に応じた選択肢があります。以下では、各素材の魅力や機能性の違いを詳しく解説していきます。

漆喰(しっくい)|日本伝統の自然素材

漆喰は、石灰を主成分とした日本の伝統的な塗り壁素材で、古くから城や蔵などの建築物に使用されてきました。高い防火性と抗菌性を持ち、カビや細菌の繁殖を抑える働きがあるため、衛生的な環境を保つのに適しています。また調湿性にも優れており、室内の湿度を自然に調整してくれる効果もあります。

化学物質を含まない自然素材であるため、シックハウス症候群などの健康被害を避けたい方にもおすすめです。耐久性も高く、時間が経つほど味わいが出るのも漆喰の魅力のひとつです。

珪藻土(けいそうど)|吸湿性が高い素材

珪藻土は、海や湖に生息していた植物性プランクトン(珪藻)の殻が堆積してできた天然素材で、無数の微細な穴が開いているのが特徴です。この穴が空気中の水分を吸ったり吐いたりするため、湿度の高い時期には吸湿し、乾燥する季節には放湿するという優れた調湿機能を発揮します。また、消臭効果や有害物質の吸着効果も期待できるため、ペットのいる家庭やアレルギーに敏感な方にも適しています。ただし、表面がややもろく衝撃に弱い傾向があるため、扱いに注意が必要です。

セメント系塗り壁|耐久性に優れる

セメント系塗り壁は、セメントを主成分とした工業的な塗り壁材で、強度と耐候性に優れているのが大きな特徴です。外壁に使用されることが多く、紫外線や雨風にさらされる環境でもひび割れしにくく、長期間にわたって美観を保つことが可能です。また、表面が硬く傷にも強いため、公共施設や商業施設など、耐久性が求められる建物にも広く採用されています。

色や質感のバリエーションも豊富で、デザインの自由度が高いのも魅力です。施工には専門知識が必要ですが、機能性とコスパのバランスに優れた選択肢でしょう。

どんな家に塗り壁リフォームが向いている?

塗り壁リフォームは、素材と仕上げで表情が変わるため、住まいのスタイルや家族のニーズに合うかどうかが重要になります。以下では、どんな住宅や住み手に向いているのかご紹介していきます。

ナチュラル志向・和モダンなインテリアに合う

塗り壁は、自然素材と職人の手技が活きる素朴かつ上品な風合いが特徴的です。特に和モダンやナチュラルインテリアには、木材・畳・障子といった素材との相性が抜群です。例えば、白い漆喰と無垢材を組み合わせた外観・内装は、清潔感とともに温もりを感じさせ、「伝統と現代」が調和した空間を作ります。

曲線やアーチ壁など、クロスでは難しい形も塗り壁であれば自由に仕上げられるため、個性的な設計が可能です。このようなテイストを好む方や、心落ち着く家庭的な雰囲気を求める方には、塗り壁が非常に合っているでしょう。

アレルギー体質・シックハウスが気になる人に

漆喰や珪藻土といった自然素材の塗り壁は、有害物質(VOC)を含まないだけでなく、調湿と吸着成分の性質により、空気中の化学物質の濃度を低減することで知られています。また、強アルカリ性で抗菌・防カビ効果があり、カビ・ダニの発生リスクを抑えやすいというメリットもあります。

実際に、漆喰の塗り壁が「花粉やダニアレルギーの症状を緩和している」と感じている方もいるほどです。子供がいる家庭やアレルギー体質の方、住宅内の空気の質を重視する暮らしをしたい人には、特におすすめです。

クロスでは物足りない・質感重視の人に

ビニールクロスは柄や色が豊富で施工しやすいですが、本物の素材感や陰影までは再現できません。一方の塗り壁は、左官職人のコテ跡が残り、光の当たり具合で表情が変わる質感深い仕上がりになります。さらに、漆喰なら滑らかな上品さを、珪藻土であればざらつくマットな風合いが得られるなど、素材ごとに明確な違いがあるのです。

「高級感を演出したい」「空間に奥行きを出したい」といった質感重視の方は、塗り壁の一枚一枚異なる味わいと重厚感が適しているでしょう。

塗り壁リフォームを成功させるポイント

塗り壁リフォームを成功させるためには、素材選びや施工範囲、信頼できる職人・業者の選定などが大切になります。ただ単に施工してもらうだけではなく、後悔しないためのポイントを押さえて計画的に進めていきましょう。

信頼できる左官職人・リフォーム会社の選び方

塗り壁リフォームは、職人の技量が仕上がりに直結します。経験年数や資格の有無、過去の施工事例の写真・現場をしっかりと確認してください。実際に利用した方のオンラインでの評価・レビューも十分な判断材料となります。

価格が極端に安い業者は要注意です。保証内容やアフターサービスの有無を確認し、曖昧な説明をするようであれば、その業者は避けるようにしましょう。こちらの疑問や質問に丁寧に答え、施工プランを明確に説明する業者を選ぶことが、満足のいくリフォームには必要不可欠です。

素材の選定で後悔しないための注意点

漆喰や珪藻土などの自然素材には調湿・抗菌・消臭のメリットがありますが、変色や質感の変化、メンテナンスの違うなどを押さえておくことが大切です。特に珪藻土は調湿力に優れますが、表面がもろく、衝撃で剥がれやすい点に注意が必要です。

また、塗る素材のロットや乾燥条件によって色味が変化するため、大きな見本板での確認やA4サイズ以上のサンプルを用いて、実際の光や環境下でチェックすると失敗しにくいです。

部屋全体?アクセントウォール?範囲の決め方

塗り壁リフォームを全体に施すのか、アクセントとして壁の一面だけにするのかは、費用とデザインのバランスから判断しましょう。アクセントウォールは部屋の約20~30%(壁の1面)を塗るのが自然でおしゃれな印象を保ちやすく、予算も管理しやすいです。

素材や色によって印象が大きく変わるため、家具や床との調和を意識し、複数のサンプルを比較して検討するのがおすすめです。キッチンや玄関など汚れやすい場所には、防汚性や耐水性のある素材を選ぶとメンテナンスの手間が減ります。

全体施工と部分施工それぞれのコスト・メリットを整理し、理想の住まいに合わせた範囲設定が成功のポイントです。

まとめ|塗り壁リフォームで「空間の質」を高めよう

今回は、塗り壁リフォームの実態について解説してきました。塗り壁リフォームは、自然素材ならではの美しさと機能性を生かして、住まいの快適さを高めてくれます。

漆喰や珪藻土は、調湿・消臭・抗菌といった効果があり、アレルギーやシックハウス症候群が気になるご家庭に適しているでしょう。

左官職人の手仕事による塗り壁の質感や陰影は、クロスにはない高級感と温もりを演出します。ナチュラルや和モダンなインテリアとの相性も抜群です。しかし、費用の高さや職人の技術次第という注意点もあるため、素材や施工範囲をよく検討し、信頼できる業者に依頼することが大切です。

この記事を書いた人

愛媛県松山市でお家の増改築やリフォームを行っている株式会社リフォームストアです。皆様に有益な情報をお届けできるように頑張って記事を執筆していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

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